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揺さぶられてみる・・・泥沼の調整篇 [オーディオ・ホームシアター]

なんかな〜・・・
なんかストレスがいろいろと攻めて来てますな〜。
久しぶりに舌がイガイガしてます。
胃が荒れてるんでしょうな〜。
とか言いながら、珈琲やお茶飲みまくってるんですが(w

で、前々回アップのボディソニックですが、とりあえず安定運用に入って丸一ヶ月ぐらい立ちました。
ようやく、トランスデューサーのエージングも進んできたらしく、ようやく深い低音振動が出てきてます。
つか、冷静に考えてみたら、でかいスピーカーの磁気回路のマグネット(おそらく4〜500g)を振動させる構造ですが、ダンバーが硬くて当たり前。
使ってるトランスデューサーなんて、ダンパーが、厚さ数ミリのプラ板バネですからね。
多少落ち着くまで時間がかかって当たりまえな気がします。

それで、ボディソニックチェアを1ヶ月ほど使ってみての感想ですが・・・

ピュアオーディオ用途 → 入れてみてもいいんじゃない?無くてもいいけど
ホームシアター → 入れた方がいいよ〜。迫力倍増!!

なんですが、特例が一つ

ヘッドフォンで音を聞いている人 → なんで入れてないの?有り得ない!(w

いや、本当にヘッドフォンに関しては異常なほど相性が良いです。
特に、ピュアオーディオやライブハウスなんかで、ず太い低音を聞いた経験がある人になればなるほど、効果に関して実感を得られると思います。

んでは、泥沼な調整作業です〜

まず、最初に、前回の続きですが、要は映画の低音の中で、爆発音とか打撃音の類の音のレベルが高すぎるんですよね。
なので、そういった音をなんとかしてレベルダウンさせていかないといけないわけです。
当然、電気的に対応するしか無いわけで、どうやるか色々と調べてみることに。

まぁ、最初はやっぱり体感音響研究所HPから。
実は、現在販売されているファンソニックのアンプ部の回路図が、ほぼそのままで記載されているんですよね。
ただし、あくまで回路図であって、各素子の諸元は全く載せてない回路図ですが(w
でも、回路が見れる人にとっては、音をどうやってボディソニックに合わせていくかが回路付きでみれるという・・・。
その中で、リミッター回路というのが出てくるんですわ。
ダイオードを2つ使った簡単な回路なんですけどね。
実は、全く同じ回路がギターのエフェクターでも使われているそうで、結構汎用性のある回路のようです。

リミッター.gif

トランジスタやダイオードと言った半導体は、作動するためにある程度の電圧が必要になります。
大抵の場合は約0.6Vなんですがね。
今のほとんどのオーディオ機材は定電流回路で音の大小は電圧で表現されています。(一部定電圧回路な物もありますが)
よく見るRCA端子の場合、CDなどでは、基準になる受け渡し電圧から+2Vの幅になります。
このリミッター回路の場合、±0.6V以上の電圧の動きがあった場合、ダイオードが電気を流し出すという回路になります。
0.6V以上はダダ漏れ(w)状態になりますので、回路上の最大電圧が0.6Vに制限されるわけです。
この0.6Vってのがどの程度の音量になるのかわからないので、ブレッドボードでいろいろ試してみます。
回路上流に固定抵抗をつける形でやってたのですが、どうやら其の抵抗値で低音のアタックの強さが変わるのが分かってきたんですわ。
なので、100KΩのAカーブ抵抗の中間端子に繋ぐ形で代用。
で、出来たのがこんなの

R0012632.jpg

制作費は1000円ちょっと
パネルジャックが高く付く(1個180円×4)ぐらいで安いもんです。
これをサブウーファー駆動用アンプからボディソニック用のアンプへの途中にかませます。
んで、ボリュームを触りながら何本かの映画を見てみる・・・。
お、打撃音の角が取れていく。。。取り過ぎると迫力がなくなるな(w
あと、ピーク音の角を取ってしまうと、相対的にボリュームを上げられるので、地鳴りのような低音がしっかりと感じれるようになります。
しかし、クロスオーバー周波数を上手く合わせないと、耳に聞こえる低音と振動が一致せず、地鳴りのような振動がいきなり無くなる場合が出てきます。
これに関しては、クロスオーバーを少し高めに設定することで対応。
今までのクロスオーバー設定が40Hzだったところを60Hzまでアップ。
うちの環境だと、これ以上クロスをあげると耳に聞こえる低音のほうがボン付く感じになったので、この値に落ち着きました。

いやぁ〜、この設定だと怖いぐらいの低音感です。
プロメテウスのBDで最初の宇宙船が現れる際の低音がいい例かと思うのですが、耳だけでなく体で感じる低音になると迫力倍増では済まないですね。
ダークナイトライジングの終盤なんかは、サブソニックなしと比べるともう別映画です。
で、音量的には窓を閉めてしまえば、窓の外のすぐ側だと音が分かる程度の音量でも、十分過ぎるほどの低音感を得られます。
・・・さすがに壁が薄い賃貸だと問題あると思いますが、壁のしっかりした集合住宅や戸建なら昼間に映画館並みの低音感を感じれる音量まで上げてもそう問題無いかと思います。

ここまではマルチチャンネルの0.1chにつないた場合。
ただ、家にはこれでは対応できないソースがあるんですよね・・・。
つか、ほとんどの人が聴いている2chソース。
CDとか録画したTVとか・・・。

まずは、BDP-105内装のDTS Neo6っていう、2ch→5.1ch化のシステムを使ってみる。
って、ほとんど0.1chに音は流れないのね(w
全然サブソニック側に音が振り分けられないので、意味なしでした。
仕方が無いので、直接トランスデューサーにCDをそのまま、全周波数を突っ込んでみる
お、ラジオ並に声出る〜(笑
カタログスペック的には800Hzまで再生なんですが、実際にはもっと高いところまで出てしまうようです。
ただ、高い周波数を流すような使い方は想定しているユニットではなく、この状態でつか続けるとボイスコイルが焼ける可能性があるらしい・・・(大汗
それに、人の声でボディソニックが振動すると、くすぐったい振動になるんですよね。
かなり不快な振動です。

なので、高音域をカットするクロスオーバーネットワークを入れることになりました(苦笑
ネット上で回路図やら設定計算式やらを追っかけて、パーツのリストアップ・・・やっぱり1発でクロスオーバー周波数が決まるとは思えないので、いくつか設定できるようにしとかないと・・・と、結構なパーツ数が必要な事に。
ラフ計算で、制作費が1万超え・・・(苦笑
結構掛かるな〜と、ネットを彷徨ってみるとPA用のチャンネルデバイダーの安いのを見つけてしまいました。
入力がキャノン端子のみと言うことでしたが、アンバランス入力も受け付けてくれて価格がなんと7480円(大汗
サウンドハウスってお店で売ってるBEHRINGERのCX2310ってチャンネルデバイダーです。
元々が2ch、2Way+SUB、もしくは1ch、3wayのチャンネルデバイダーで、クロス設定やら、出力ごとの音量調整やら出来るんですわ。
しかも-24db/octという結構すっぱり切ってくれるクロス設定。
はっきり言って、自作したほうが性能が低くて高く付くという笑えない状態。
さらに強烈だったのが、バランス端子のGNDとHotをつないだキャノン→RCA変換ケーブル。
なんと1mで300円(大汗
パーツ屋で端子だけ買ってもこれよりも高く付くという破格値のケーブル。
不安になるぐらい安いケーブルですが、もともとPA屋さん向けのお店ですので、音的にも至ってフツーなケーブルでした。

2chソース用にもリミッターを作成して、メインアンプのRecOut→リミッター→チャンネルデバイダー→アンプ→ボディソニックという流れで接続しています。
サブウーファーはボディソニックのアンプから引っ張ることで、ボディソニックとおなじクロスで鳴らすことにしてみました。
ネット上でこのCX2310のクロスオーバー設定用のノブの数値は信用できないとの話があったので、CDやら録画したTVやらいろいろと流してリミッターとクロス周波数、アンプのボリュームの調整を行います。
この調整の途中でちょっと気づいたことがあったのですが。サブウーファーを止めてしまってボディソニックだけにすると、かなりの違和感が発生するんですわ。

どうやら、人の体ってのは、別々だと振動は振動、音は音としてちゃんと区別できるようなんです。
実際の楽器の低音というのは、その倍音とか3倍音の方がはるかに(数十倍レベルで)大きい音が出ている・・・
コントラバスの例ですが、本来の音が41Hzだとして、実際には82Hzとか164Hzとかの音も一緒に発生していてるんです。
さらに、この倍音とか3倍音のほうが音量が大きいこともあってはるかに多く耳に届いてるんですよね。
実は、人の感覚は倍音・3倍音から基音を”作ってしまう”事が出来る仕組みなんです。
倍音や3倍音の音域は、小さなスピーカーでも十分だせる音域なので、サブウーファーを止めてボディソニックだけで低音を感じられるかやってみたんですわ。
すると、振動が独立して感じられるようになってしまったと・・・・。
なんで、サブウーファーを止めようと思ったかというと、サブウーファーの領域=周りに響く音なので、夜中なんかにサブウーファーを止められればそれだけお隣さんへの影響を減らせることになるんです。
さすがにそこまでは上手くはいかなかったですわ(苦笑

この事に関わってくるのですが、クロスオーバー周波数の設定はかなり高いところでとっています。
体感音響研究所にあったこの図を参考にしているのですが、

visic_oniki.jpg

5.1chで感じた唐突に振動が消えることを避けるためには、極力体感音響として使える領域を幅広くカバーする必要があったんです。
で、どの辺の周波数にするかの決め手は、男性の声でした。
渋い大人の男性の声、それも少し響きのある声でボディソニックが振動しない周波数に調整しました。
具体的に言うと、某沖田艦長の声だったりするのですが(w
ちなみに、コーラスのバスの一番下の音がだいたい146.83Hz。
これが体感音響の帯域の一番上になりますので、だいたい理論通りの設定になっているはずです。

ここまでやって録画したTVを再生すると・・・わはは、重低音ドカドカ(w
近頃のアニメとか結構低音入れているんですよね。
TVで見ることが前提ですから録音時は倍音重視なセッティングのようですが、このクロス設定だとタップリとボディソニックが振動します。
笑ったのは、蒼き鋼のアルペジオってアニメ。
軍艦同士の撃ち合いとかのシーンだと、サブソニックが入ると映画並みの迫力に(w
左右2台のトランスデューサーを別々に使っていることもあって、爆発音の振動でも左右があったり、艦のエンジンの振動で椅子が震えてたりと、臨場感たっぷりになります。

次にCDでj-POPなんかを再生すると・・・お、ライブ会場な感じ(w
ベースやドラムといったリズム担当の楽器の音がイキイキと聞こえてきます。
ただし、しっかりとしたシステムだと実際の音を出しているスピーカーとのつながり感で結構苦労します。
スピーカーからの音でも多少なりとも体は振動してるんですよね。
その振動と、サブソニックで得られる振動とがずれたりすると、とたんに違和感を感じることとなります。
ボディソニックで無理やり背中から振動を追加していますが、スピーカーで得られる振動は体表だけじゃなく、肺や腹腔と言った体内からも来ます。
CDだと映像が無い分、そういった差を敏感に感じてしまうようです。
ピュアオーディオやってる人だったら、結構分かるんじゃないかと・・・(汗
ハマればかなりいいんですけどね。

で、最初に言った話に戻るんです。
体を振動させない上に、かなり下の基音が再生できるデバイス・・・そうそれはヘッドフォン
カタログスペックだと5Hzまで再生とか、スピーカーではありえない数値も見れますからね。
音楽で違和感を感じていた、音による体の振動とボディソニックでの振動との差は、ヘッドフォンだと振動は100%ボディソニック由来となり、差がでる理由がなくなります。
また、ヘッドフォンだけだと全く感じられない体感振動に関しては、その音域を、ほぼすべてボディソニックでカバーする設定ですので、スピーカーでの大音量再生時の低音振動をヘッドフォンでも感じれることになります。
オーディオを趣味にしている人はよくわかると思うのですが、ヘッドフォンの再生する音の芯の無さ、これをほぼ解消できることになります。
ボリュームレベルとクロスオーバーをしっかりとあわせてしまうと、さすがにバスドラムはボディソニックが振動しているのが判るのですが、ベースに関しては音に芯がでるだけで、振動自体はほぼ気になりません
ヘッドフォンを外すとかなり振動していることが判るのですが、音楽を聴いている最中はほぼ振動を感じない状態・・・いい状態のサブウーファーに通じる状態となります。
音場に関してはスピーカーにはかないませんが、夜中とかにCDを芯のある音で気持よく聞けるってのは非常に大きいかと思います。
・・・というか、ヘッドフォンというデバイスが、音が出せない時用の補助から、メインの一角まで一気に上がった感じですね。
音量をヘッドフォンの音の分解能の限界まで上げて、ボディソニックのレベルも合わせてUpすると、狭いライブハウスみたいな感じを再現できます。
スピーカーでは、こんなこと音量的に絶対にできないですからね
本当にいいですよ〜

80年代とかにボディソニックが流行りかけた時がありましたが、再生ソースの質と中途半端なコンセプトなものが多かったので、廃れちゃったんでしょうね。
実際に使うタイミングを考えれば、今のBDやDVD・地デジといった再生ソースだと十二分に効果を得られるんですけどね〜。

残念なのは、既製品は高く付いて、自作するには結構手間がかかる点ですね。
どっかで体験出来ればやってみようって人も増えると思うんですけ・・・。

さあ、思い切ってやってみません??(w
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ひょせん

れんさん、こんばんわ。ひょせんです。
調整編、とても面白く拝見しました。
アップされてからすぐに読んだのですが、
コメントを書き込むのが、こんなに
遅くなってしまいました。(^_^;

実験でつかんだ体感を理論にフィードバック
させて、現実の改善に役立てるコツをつかんで
(このコツをつかむのが、何事も一番難しいん
ですよね。)、うまく調整することができれば、
ボディソニックは効果絶大のようですね。

体を直撃する振動が加味されると、ホームシアター
の楽しみのが、一層濃くなりそうですね。(^-^)
by ひょせん (2013-11-18 20:31) 

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