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Day2 山・山・川・山、山ん中……、それと昭和レトロ [ツーリング]

多分、私のBlogを見に来てくれる人はバイク乗りが多いと思います。
で、いきなりですが、みなさん、目的地やらルートをどうやって決めてます?
行ったことのない場所?有名な観光地へ?定番ツーリングルート???
今回、私は、自分が踏み入れていない場所と言う事で、熊本南部を選んでます。
以前の仕事や旅行等々で、東京辺りから西はほとんど足を踏み入れているのですが、何箇所か抜けてるんですよね。
で、九州では人吉、球磨地方だったと。
でも、知っている場所なら、ここ行って、あそこ行ってってできますけど、全く知らない場所だと、どこに行ったらいいやらってことに……(w
旅行ガイド……、いい景色の中をバイクで走って、時たま止まるって行動パターンな私にはなかなかあわないんですよね。
地図見てってのもいいのですが、何も分からずだと、行ってみて落胆ってのもあり得ますから(苦笑

で、今回は自身初のフィルムツーリズムに挑戦してみようかと。
まぁ、映画とかの舞台を実際に見てみようって旅です。
私が初めてフィルムツーリズムという言葉を知ったのは、007は二度死ぬ(古!)って有名な映画ででした。
実家の近くにある、姫路城が撮影に使われたんですよね。
まぁ、映画自体は私が生まれる前に公開された映画なんで、親からの聴きづてなのですが、実際に、映画が公開されてから、海外からくる旅行者がえらい増えたって聞いています。
(ちなみに、撮影で姫路城を傷つけたので、これ以後、姫路城での映画撮影は禁止になったという(笑)
好きな作品の現場を訪問してみるって旅もあるんだ〜、と小さな頃に思ったことを覚えてます。

しかし、近頃は某ジャンルでのフィルムツーリズムが有名になって、そちらで言われている言い方が一般化してきています。
それは……


聖地巡礼。(笑


本来、架空の世界であるアニメ・漫画の舞台を訪問してみようという旅。
有名所では、埼玉県久喜市の鷲宮神社。
らき☆すたというアニメでその神社周辺が舞台になったんですよね。
この神社の正月3が日の初詣者数がアニメ放映前が13万人程度だったのが、昨年(2010年)が45万人まで増えたという……。
この神社に関してはニュースとかでやってることがあるので、見たことがある人も多いのでは?
関西圏だと、けいおん!の旧豊郷小学校やら京都市北部、涼宮ハルヒの西宮、甲陽園駅周辺なんかが有名ですね。
まぁ、こう言うこともあり、近年、町おこしの材料として使われてることも多い旅行スタイルです。

私自身は、小学校の頃からSFやファンタジー系の小説を大量に読んでたってのと、中・高校時代の知り合いが、アニメやそれに関連する業界へ流れて行ったってこともあって、今でもそういったサブカル系については結構な分量を見ているとは思います。
ただ、舞台を探し出して、実際に行ってみようって所まで入れ込んででアニメやら漫画やら、小説やらを見てるのは殆ど無いんですよね。
自分の好みが、そういった旅には不向きなSF系だってのも大きいんだとは思いますが。
それと、舞台になる場所って基本的に町単位ぐらいで、移動手段のメインは公共交通機関→徒歩って感じでだいたい動けるんですよ。
なので、「自分で旅するならバイクでツーリングでしょう」って私には全く合ってなかったんですよ。

……と、思ってたんですけどね〜(笑
今回の人吉、球磨地方は上記の行ったことがないって場所以外で、見事に聖地巡礼も目的に(w
夏目友人帳というアニメのロケハン場所が、人吉、球磨地方なんですよ。
このアニメ、1期12話でほとんど終わってしまう現在のアニメの中で、つい先日3期目(計36話)が無事終了。
スタートはアニメ好きぐらいしか見ない深夜枠アニメだったのですが、再放送で午後6時というお茶の間時間で放映されたり、来年1月からは第4期も放送が決まったという、作り手側もびっくりの人気アニメだったりします。
当の本人もかなり気に入っていて、気に入っている話は時々見返しているという(大笑

まぁ、中高生のドタバタものでも、人が死にまくるバトル系でも、ぼーっと見れる日常系でもないので、他の作品とはかなり毛色が違ってる気が……
自分自身では、「高校生が主人公の毒気のない日本昔ばなし」ってイメージですけど(笑
ホロッとさせる「いい話だな〜」って言える話がとっても多いです。
どういう作品かは、Google先生にでも聞いてもらうとして(笑)、行ってみようと思ったのは、2期OPでの一こま。
主人公が石橋を渡るシーンが有るのですが、その石橋を見てみたいと。
当時は、無職期間中だったので当然行けるワケもなく、ネットで、その橋を見つけ出すのが精一杯でした。
だた、写真で見たその橋もすごい綺麗だったんですよね。
一度、自分の目でそれを見てみたいと
などと言ってると、ネット上でそういったロケハン場所を追っかけた人たちが出てきて、Googleマップに場所がアップされていく……。
それを見てると、ロケハン場所がかなり広域に渡ってたんですよね。
ロケハン現場をつないでいくと結構面白そうな道もあるし、行ったことがない場所だし、フェリーで行けば行き帰りも楽だしと、一気に話をすすめることになったんです。

ついでに、現地でも市議会で町おこしの一環で使おうとなったらしく、9月に行われた人吉花火大会では、キャラクターの声でのアナウンスやら、会場受付で柊というキャラのコスプレで受付を行う人がいたりと、じわじわと街を上げてと言う形になってきているそうです。
まぁ、人吉温泉とのコラボでこんなモノがありましたしね
実際に探訪マップは宿においてありました(w

で、Day2、Day3はそういったロケハン現場をつなぐツーリングという形になります。
まぁ、本格的に巡礼をやる人たちは、キャプチャーした画面を持ち歩くそうですが、私はあくまでロケ地の景色を見に行くことと、その前後が目的。
頭の中に残っている記憶に、その場で見た景色のイメージを載せて、自分でその景色を切り取っていこうと思って走りまわってました。
なので、あくまでツーリングレポとして書いていくので、その写真の元がわかれば面白いって感じでやっていこうと思います。
一応、どのシーンなのか程度は注釈いれていきますが、作品中で使われた映像はいれませんのでその点はご容赦を。

つか、前置きでこの長さはどうよ(w
まぁ、本文は前置きどころじゃないぐらい長いのですが(大笑

で、ツーリング2日目、朝飯を食って9時には出発。
最初の目的地は、1期7話「子狐のぼうし」の駅、3期8話「子狐のとけい」の塞神様のモデルの場所。
子狐は1期と3期にでてくるキャラクターなのですが、このキャラが出てくる話もいい話で気に入ってます。
それと、この子狐、とっても可愛いくて、非常に人気が高いキャラなんですよ。
そういったこともあって、この日は、子狐関連の話に出てきた場所がほとんどです。

最初の目的地に関しては、大畑駅のスイッチバックって言ったほうが知ってる人多いと思います。
鉄道ファンにはとっても有名な駅だそうです。
で、途中で何枚か撮影
2期OPに出てくる田町菅原天満宮

R0010391.jpg

GXR A12/28mm f3.5 1/200 ISO200

いや、本当に街の中にいきなりあります。
運転してたら全く気がつかない場所ですね。
前日の夜の散歩でも思ったのですが、人吉の街中って、こういう感じにお社が「ぽっ!」って感じに有るんですよね。
京都市内とかだったら街の中に祠やお地蔵さんって感じだったのですが、こちらでは祠も多いですが、お社そのものが街の中に溶け込んでる感じです。

このちょっと先には1期6話「水底の燕」で出てくる場所があります。
この話もお気に入り。
実際に、原作でも人気が高い話だそうです。
谷尾崎さんと燕が再開する場所ですね。

R0010394.jpg

GXR A12/28mm F4.5 1/400 ISO200

この写真をトリミングするともう一場面

R0010394 (1).jpg

ここも、お地蔵様がありますが、けっこう立派な祠になってました。
それと、このあたりなんですが、先程の天満宮の向かいには

R0010388.jpg


造り酒屋さんが、この場面を撮影した場所のすぐ横には味噌屋さんがありました。


R0010395.jpg


どっちもすごく古い家で、味噌屋さんなんて、瓦が苔むしています。
あとで、宿で聞いたのですが、人吉は江戸時代からこう言った醸造関連が盛んな場所だったそうです。
こういう事が出来た理由ってのがすごかったのですが、それは後半で書きますので(w

バイクだと、すこし場所があれば止めれれるので、こう言った撮影には向いてますね(w
この後は、大畑駅へGO!と言いながら、景色を見ながらま〜ったりと移動。
やっぱり水田が多いからでしょうね。走ってる最中、白鷺を見る機会が多かったです。

R0010398.jpg

実家の姫路でも姫路城が白鷺城の異名を持っているとおりで、たくさん白鷺がいたんですよね。
水田と白鷺という自分の思い出のキーワードがたくさん。

それと、球磨川のほとりである人吉は、朝もやがよく出るんですよね。
こんな感じで。

R0010406.jpg

GXR A12/28mm F8 1/3200 -0.3ev

遠くの谷筋が朝もやの中に消えていっています。
田舎の秋の風景そのままという感じでした。

バイクと一緖に

R0010409.jpg

GXR A12/28mm F4.5 1/1230 -0.3ev

天日干しの稲穂ってあんまり見なくなりましたよね。
近頃は、コンバインで収穫→モミごと乾燥機へって感じらしいのですが、私の子供の頃、家の前の水田では秋と言えばこの風景でした。
秋祭りの直前の定番の風景だったんですよね。

写真をとった後は、一路大畑駅へ。
1期7話「子狐のぼうし」で子狐が夏目に会いに人に化けて列車に乗った駅ですね。
看板にしたがって、R211から大畑梅園を抜ければ駅に到着です。

R0010412.jpg

GXR A12/28mm F4.5 1/320

この駅の周辺には人家はありません。
熊本から南下してきた蒸気機関車がが、人吉駅からの登りで消費した石炭や水の補給、これからもっと厳しい山越えに向かうに際しての最終休憩地としてだけに作られた駅だそうで、ループ線にさらにスイッチバックが併設されているという国内唯一の駅だそうです。
そういったこともあって、石造りの給水塔跡が残っています。

R0010433.jpg

ちなみに、スイッチバック駅になったのは、石炭や水を補給するためにこのあたりで駅を作る必要があったのだが、ループ線上だと勾配がついているので、平坦な場所を枝線を作って駅にしたからだそうです。

駅舎の中はこんな感じ。

R0010436.jpg

GXR A12/28mm F3.2 1/160 ISO200

ちょうど光の感じも作中と似た感じに取れました。
この駅に名刺を貼ると出世できるという話があって、駅舎の中は名刺だらけです。
そのなかでも、目を引いたのは、終戦の引き上げ時、この駅で飲んだ水がとても美味しかったのを思い出しますという手紙です。
スイッチバックなので、特急だろうが普通だろうが全部の列車が停まる駅なので、人の思い出がいろいろと積み重なってるんだと思います。

で、当然のごとく無人駅なので、勝手に(笑)ホームに入っていって撮影

R0010434.jpg


駅のホームの向こうは、全部桜の木です。
この駅の春は、桜が満開でとても綺麗だそうです。

などといってると、列車が到着。

R0010441.jpg

GXR A12/28mm F5.6 1/500

観光列車になるのかな?いさぶろう・じんぺい号です。
しばらく停車するので、乗っている人たちがホームにわらわらと降りてくる…。
こちらはだいたい駅の撮影も終わったので、スイッチバックの全景が撮影できる場所……というより、塞神さまのモデルを見に行こうかと道を確認。
といっても、現地で売店を開いたり、駅舎の掃除、保全をボランテイアで行っておられる、大場駅を愛する友の会の方に撮影場所を聞いただけなんですけどね。

そうすると、その場所まで案内していただくことに。
とりあえず、「付いてきてください」と言われ、付いていくのですが……、梅園の細い道をどえらいペースで先導していただく。
あっと言う間に、撮影場所の農園入り口まで到着。
で、最後の数百メートルの砂利道も容赦ないスピードで先導され、到着したら急いでと急かされる???
なんで?と思ってカメラを構えると

R0010443.jpg

GXR A12/28mm F6.8 1/640

をぉ〜、列車が……
先ほど駅に入ってきた、いさぶろう・じんぺい号がスイッチバックして矢岳駅方面へ向かっていっています。
そう、スイッチバックを走る列車を私に撮ってもらおうと、どえらいペースで先導してくれていたんです。
ちなみに、1日に上り・下り合わせて8本しか列車は通りません。
狙って来ないと見れない景色を見れたわけです。
まぁ、普通は鉄道ファンですよね、この駅でこの場所に来たがるのって。
なんで?って思ってた私のほうが変だったわけですわ(笑

撮影していた場所はこんな感じ。

R0010474.jpg


たくさんの観光客(鉄道ファン??)がこの場所を訪れるので、農場の方と友の会の方が草を刈ったり、撮影のベストポイントである、岩に登れるようにステップを作ってくれています。
ちなみに、3期8話の「子狐のとけい」でキーキャラクターとなる塞神さまのモデルがこの大岩です。
ということで、記憶を頼りに再現写真(w

R0010471.jpg

GXR A12/28mm F18 1/50

写真もVRもですが、岩が入ったほうがきれいな写真になっている感じがします。
ただ、撮影中の状態は人には見せれん(w
この写真、大岩に俯せになって撮影してます。
鉄道ファンの人から見たら、何やってんだって感じだと思います。
と、いうか、岩も一緖にと写真とってる人は、夏目友人帳のファンということで(w

この撮影場所ですが、あくまで私有地です。
一応、農場の方もよくわかってるとのことだったのですが、農場の中に入っていきますので、友の会の方に声をかけて案内してもらったほうがいいと思います。

R0011744.jpg

農場の入り口はこんな感じ。
ZZRで登るには泣きたくなる砂利道でした(w
それと、mixiで教えてもらったのですが、農場の入り口からの砂利道は、やはり車とかがたくさんは入ると轍ができたりして道が荒れるそうです。
案内してもらってならいいのですが、単独で撮影に行かれるときは、道が荒れないよう、農場入り口の舗装路面に車やバイクは止めてほしいとのことでした。

この後は、天狗橋という橋に向かいます。
作中で通学路として頻繁に使われている橋になります。

R0010476.jpg

作中では、左右を反転させて使用されています。

R0010482.jpg

たしか、この橋から落ちる話があったのですが、実際に落ちたら入院コースですね(大笑

R0010478.jpg


定番のVRでこのあたりの風景をどうぞ。
このアニメのファンなら、あぁ、「こういう風景をキャラたちは普段見てるのね」って感じで見てもらえるかも。
そうでない人たちにとっては、どう見えるんだろう???
私としては、ロケハンで普通にどこでもあるような橋を作中に入れてくる、その感性がさすがプロだと思います。

あと、VRならではなんですけど、ブラウザのページが立ち上がった画面から少し右、川べりの林が画面にはいる前、土手の上に小屋があるのですが、そのあたりを中心に少しズームしてみてください。
この画面、結構お気に入りなんです。
遠く人吉温泉のはずれが見えてて、まだ山の端にすこしモヤが残ってる感じが、なんか記憶の片隅をつつくというか……。
VRの楽しいところは、その場で気がつかなかったことまで記録されていますので、こういう気がつかなかった景色を見つけることが出来るんです。
過去のVRも含めて、上下左右、ズーム等々いろいろやって、お気に入りを見つけてみてください。

この後はR219に入って、お昼ご飯用にコンビニでパン類を購入。
あと、これから山の中だから〜とガソリンを入れて……って、蒸気機関車〜!
SL人吉号が、ガソリンスタンドのすぐそばを走り去って行きました(大笑
さすがに、カメラを取り出す暇もなく、撮影できずです(w

こっからは本格的に山の中へ入っていきます……が、一度書いてみた下書きだと、まだ2/5ぐらいなんですよね(大汗
と言う事で、自身初の1日分のツーレポを分割です(笑

続きはもうしばらくお待ちくださいな。

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じゅん

夏目友人帳ファンなので読んでいてわくわくしました。

私の住むこの熊本がにゃんこ先生ゆかりの地だったとは・・・
いい事聞きました(笑)

by じゅん (2011-10-26 22:07) 

Renn

球磨郡水上村に、にゃんこ先生のアイデアの元になったのでは?って言われているお寺があるんですよ。
生善院っていうお寺なんですが、通称猫寺(w
全国で4箇所ある猫寺の中で唯一祟猫の供養のためのお寺なんですよ。
(ほかは猫の恩に報いるために祭ってます)
いつになるかわかりませんが、一応、Day4でレポ予定ですので、気長におまちくださいな(w
by Renn (2011-10-27 02:47) 

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